スコープ20周年柄 木瓜角皿 ヒラヒラ 愛用の古物をベースに作られた東屋の木瓜角皿、長らく人気物です。
深さのある角皿で使い易く、とても気に入っているのですが、Artekノベルティーとして製作したLehti柄の長角皿以外にはバリエーションが無地しかありません。
それで長らく販売できる(ノベルティとしてではなく)木瓜角皿の柄物を作りたかったんです。
でも、柄を作るというのは本当に難しい。
そこで目を付けましたのが石本藤雄先生がデザインしてくれたスコープ20周年柄ヒラヒラ。
コレはいいお皿になる!サクッと完成するイメージがあったのですが、これがなかなか難しい。
柄の縮尺で雰囲気がまったく変わってしまいますから。
試作を重ねた先に東屋&スコープとしてはコレならOKだろうと思える縮尺に至ったのですが、石本先生の意見で更に縮尺は拡大方向に変更。
確かに先生の希望に沿いましたら柄の縮尺は料理を盛り付けてより良い感じになるのです。
ただサッパリしすぎて、近年よくある和食器の雰囲気が滲んできてしまう。
そこで東屋さんが縁に手書きで輪線を加えることを試してくれて今の完成形に至りました。
いい感じに仕上がったと思っても、実際に使ってみると少し違った印象に写ることもある。
この木瓜角皿ヒラヒラで学んだことです。
サラッとできると思っていたのに完成までに結構な時間が掛かってしまったのですが、その分とても気に入っています。
裏に入っている石本藤雄先生のマーク《冬瓜》も凄くいい。
柄と裏マーク群は印判、輪線は手描きです。
釉薬は少し雑味のある土灰釉、そして九州でとれる天草陶石を使い長崎県波佐見にある白岳窯で作られています。
ヒラヒラは限定品なの? 転写も手仕事、輪線も手書きですから何千枚となるとサラッとは出来上がってきません。
それで2か月かけて各3,000枚在庫を貯め込み、2020年11月にようやく発売できました。
この木瓜角皿ヒラヒラは限定品なの?誰もが気になるところでしょうからココでお答えを。
特に限定と決めてはいませんが、2021年で生産は一旦終了します。
続けることが大事という考えは強くありますけれど、それは同型の物をずっと作り続けたいということでして、色柄に関しましては様々変化させた方が、僕自身が楽しいんです。
だから木瓜角皿の柄物は何かしら続けますが、このヒラヒラに関しては2021年末で区切り、そしていつか作りたいと思う木瓜角皿ヒラヒラを閃けば、その時の木瓜角皿ヒラヒラを作ってみたいと思います。
とにかく便利な銘々皿 木瓜角皿ヒラヒラ長角 オーバル皿が便利なように長角皿は本当に便利です。
あると便利な長角皿、なければ困る長角皿。
もし手持ちの和食器に長角皿がなければ、まず1枚、東屋の木瓜角皿を使ってみてください。
木瓜角皿は僕が長らく愛用してきた古物をベースにしていて、本当に使い易いと思うサイズですから、きっと多くの方に気に入って貰えると思います。
焼魚を盛り付けたり、揚げ物を盛り付けたり、焼きナス、卵焼き、気取らぬ普段の食事にとにかく使いまくりです。
もし、アルテックノベルティーでLehti印判の長角皿を手にしていましたら、同型ですし柄も入っていますから、不足分はヒラヒラ柄で補い、銘々皿として家族分を揃えるのも良いと思います。
串カツ1本とコロッケ1個、これは僕が小学生だった頃、夏休みのような長い休みの昼食、その定番的おかずでした。
祖母と僕と弟の3人分昼食予算200円ナリ。
コロッケ30円×3個、串カツ50円×2本、祖母はコロッケだけ。
そんな事を思い出してスーパーでお惣菜を買ってヒラヒラ印判に盛り付けてみた。
今日この瞬間まで寂しい昼食だったなぁ〜と思っていたのだけれど、実際に再現してみれば満足、これで十分だった。
当時もそんな寂しい昼ご飯なんて思ってもいなかったんだと思う。
つまりは何も足りないことはなかった。
でも、なんでだか足りなかったと思い続けていたのはきっと贅沢病による幻覚症状なんダナ。
正角皿はおでん皿 木瓜角皿の正角には漬物をよく盛り合わせます。
その用途が定番化しすぎたのか、銘々皿として使うことが少ないまま、最近まできてしまいました。
つまり皆で取り分ける先、つまむ先、そんな皆の先にある皿としての使い方がメインになっていましたから、出番としては長角皿の方が多いのです。
もちろん正角皿は漬物専用としているわけではなく、きんぴらや肉じゃが、煮物を盛りつけることもするのですが、いつも置かれる場所はテーブルの真中辺りに1つ。
そんなある時、高山なおみさんの料理本《自炊。
なににしようか》が発売され、それを読んでいたらおでんを食べたくなり、本を参考におでんをスタッフに作って貰いました。
そして、おでん1人前を木瓜角皿の正角に盛り付けましたら、これが実に素晴らしい。
おでん専用のお皿に見えるくらい、いい具合、いいバランスなのです。
正角皿も料理によっては銘々皿としていいんだってこと、今更ながら改めまして、おでんにて。
ほんとチョットしたことに気づかないものなのですね。
でも、気付いてしまえばアレコレ浮かびますから、長くない物は正角皿、朝食のハムエッグにもいいんじゃない?と盛り付けてみれば、それもまた良い。
そんな一コマが、上の方にある写真です。
正角皿も銘々皿として当然存分に使えますから、あまりそういった使い方をされていない方は是非おでんでも盛り付けてみてください。
使い方の感覚を掴めると思います。
滲んだり切れてたり 色々ありますけれど 濡れた筆で転写紙を濡らしながら皿に押し当て、絵を写します。
ヒラヒラは細かな柄ですから印判に向いていますが、木瓜角皿は深さがあり、曲面がありますから、綺麗に柄を写すのは難しいんです。
曲面にはシワができ、そのシワが柄の上であれば柄は切れ、柄はズレますから。
水の量が多ければ滲み、水が少なければ柄が薄くなります。
輪線は手描きですから色々です。
量産品とはいえ、人の手仕事による量産ですから、そこに様々差異が生まれています。
そこがイイと思って作っている物なのでどうぞご理解を賜りたいです。
それはダメ、あれはダメとしますと、どんどん味気ない量産品になってしまいます。
違いなく綺麗で同じ物は世に溢れていますが少々つまらない。
手仕事から生まれる違いが面白いと思い、敢ての印判なのです。
だから手元に届き、気になる点があったとしてもOKと思ってみてください。
気になってもOKとして使い続けましたら、手仕事から生まれる個体差がよく見えてきて、柄の切れやヨレ、滲み、そこがいいって感じるようになりますから。
そして均一な物が少しつまらないように見えてきますから。
ではでは、どうぞ、末永くお付き合い下さいませ。
2021年12月2日 2021年生産で一旦終了ス 石本藤雄大先生デザインのスコープ20周年記念柄ヒラヒラを、東屋製品の中でも特に人気な木瓜角皿の長角&正角へと取り入れました木瓜角皿ヒラヒラ。
深さのある角皿はとにかく使い易く普段の食事で手に取ることが非常に多いです。
お気に入りの食器に思い入れのあるヒラヒラ柄を取り入れているのですから最高です。
僕自身もとても気に入り、日々愛用を続けていまして、日常使いに向いた良い食器だなぁとシミジミ感じます。
なのですが、スコープ20周年企画から始まり長らく生産を続けてきたので、2021年12月入荷分で一旦終了することにしました。
またヒラヒラ柄を使い、新しい食器を作りたいと思います。
続けるを大事にする考えながら、和食器は柄や色は変化させた方が面白いと思っています。
和食器なら違う柄や色であっても組み合わせて使い易いので、面白さをより一層取り入れたい気持ちが強いです。
変化していった方が物の価値も残るでしょうし、使うにもきっと面白いはずです。
キッチリ揃える洋食器とは違い、和食器は変化しながら続けていくを楽しみたいと考えます。
そして皆さまのお気に入りが降り積もる様子もまた面白くなっていくはずですからコツコツ行きましょう。
そんな理由で木瓜角皿ヒラヒラ、今回入荷分で一旦終了となります。
たくさんの人の生活にて、ヒラヒラ柄がずっと愛用されることを願い、新たなヒラヒラの試作を進めますね。
(シャチョウ) 他の日の日記を読む スペック 材質 磁器 寸法 正角 : W155×D155×H35mm / 330g 長角 : W215×D120×H35mm / 400g 生産 Made in Japan 備考 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○ 購入前に確認ください ・ 小さな黒点やピンホール、多少のがたつきは良品としています。
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